団信を利用することで受けられる恩恵について

2022/07/28

住宅ローン

こんにちは！
古河市で不動産売買のサポートをしている栄進です。
団体信用生命保険では、契約者本人が死亡、高度な障害、難病などによって就業が困難であったり収入がなくなってしまい、住宅ローンの返済が難しくなってしまった場合に、保険会社から保険金が支払われて住宅ローンを完済してくれるという制度です。
団信を利用することで受けられる恩恵については、以前の記事を読んでいただければご理解いただけると思いますが、団信に加入するためにはいくつか条件を満たしている必要もあるのです。
保険会社が金融機関へ住宅ローンの残高すべてを支払うことは、とても大きなお金を支払ってもらうということですが、全員がこの団信へ加入してしまうと保険会社からするととても大変なことです。
団信へ加入するために、注意しなければならないことについてみていきましょ。

◎健康状態を報告する
誰もが、いつどうなるかなど知ることはできないですが、少なくとも今現在で自分の健康状態が良好であれば今後のリスクは少ないと想像できるでしょう。
そのため、現在の健康状態であったり持病の種類によっては、団体信用生命保険へ加入することが不可能であることがあります。
また、団信と住宅ローンの利用がセットの場合もありますが、団信へ加入ができないとなると利用しようとしている住宅ローンも同時に利用不可能となるので注意が必要です。
団信へ加入できないとなると住宅ローンも利用できない場合もあるので、住宅を購入することはできないと思われてしまいますが、フラット３５の場合は団信へ加入しなくても利用できます。
この場合、住宅ローンのみを利用しているので、債務者が死亡等で返済が困難になってしまったとしても、そのご家族が住宅ローンを支払っていかなければなりませんので、計画的に返済していくとともに十分な貯蓄もしておきましょう。

◎免責事項の内容を知る
「免責事項」とは、保険会社が契約者等に対して保険金を支払うことができないような特定の事項で、団信にもいくつかあります。
１つめは、被保険者が団体信用生命保険を契約してすぐに、自殺をしてしまった場合です。
このような場合は、住宅ローンの返済が困難であり、完済したいからという理由で団信を加入して保険金をもらおうという計画的な行動であると認識されます。
２つめは、告知内容つまり自分で報告した健康状態に誤りがあった場合です。
３つめは、被保険者が自分で意図して高度障害状態となった場合で、これも自殺の件と同じく保険金が目当てだと認識されます。
主にこの３つの内容が免責事項となっていることが一般的で、利用する団信によって内容が異なってくる場合もあるので、しっかりと確認するようにしてください。

◎団信加入後の変更は可能？
他の生命保険などでは、見直しをして今現在の状態に合わせて契約内容を変更できるかと思います。
団体信用生命保険の場合は、契約をしてしまうとそれ以降に自身の健康状態が変化して内容もそれに合わせたいといっても、特約の追加などの変更することができません。
つまり、団信へ加入する際に今後起きるリスクを考え、ご自身い合っている契約内容化をしっかりと確認してから契約するようにしてください。
また、特約付きの団信の場合、一度解約してしまうと再び契約することはできません。

◎住宅ローンの借換の際の注意点
利用している住宅ローンを借換得る場合は、団信の契約は継続されません。
団信は、住宅ローンに合わせて契約をしているので、住宅ローンの内容を変えるのであれば団信もそれに合わせてもう一度契約をしなければならないのです。
先ほど、団信の内容は変更できないとお話ししましたが、住宅ローン借換の際に団信の契約内容を見直す方も少なくありません。
しかし、借換え先の金融機関が団信への加入を必須条件としている場合で、現在の健康状態だと加入が認められない可能性があります。
団信が利用できないとなると、団信が必須条件とする住宅ローンの利用は不可能です。

◎まとめ
本日は、団体信用生命保険へ加入する際の注意点についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか？
団信へ加入するためには、団信あるいは金融機関が提示する加入条件に契約者の健康状態が当てはまるかが大切です。
また、団信へ加入する理由が正当でなかった場合は利用不可ですし、契約してしまうと内容を変更することができなくなります。
必ず、利用しようとしている団体信用生命保険の利用内容等をしっかりと把握しておきましょう。

不動産のことでお悩みの際は、当社までいつでもお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。