ペアローンを組むにあたって良い点や悪い点
こんにちは!
古河市で不動産売買のサポートをしている栄進です。
住宅ローンには、「ペアローン」という夫婦でそれぞれ住宅ローンを組み住宅を購入する方法があると以前の記事でお話しいたしました。
そこでは、ペアローンとはどのどのような仕組みなのかや連帯債務と連帯保証人の二つの形式も別であることをご紹介しました。
本日は、ペアローンを組むにあたって良い点や悪い点についてお話ししていきます。
◎ペアローンのメリットは?
夫婦でペアローンを組む場合など、購入する住宅に対してそれぞれ別で住宅ローンを利用するので、自分の年収に合わせて借入れることが可能になります。
つまり、2人の年収を合わせることで、1人で住宅ローンを借入れるよりも大きな金額を借入れることができるのです。
連帯責務でも、2人の収入を合わせて借入額を増やすことも可能ではありますが、必ずしも全ての金額を合算できるとは限らないため、希望する額を借り入れることはできないかもしれません。
何度も言っている通り、別々で住宅ローンを組むわけですが、それぞれ収入の大きさは異なります。
そのため、夫の返済比率を大きくして金利を長期固定のプランに設定して、返済比率を小さくした妻は金利が低い変動型のプランにしてできるだけ早く完済できるような工夫をしている方もいらっしゃいます。
その他にも、新築住宅を建てると最大10年間で住宅ローンの残高によって、今まで支払った税金が還元される住宅ローン控除をそれぞれ受けることが可能です。
住宅ローン控除を受けるためには、その名義人のみという決まりがある中、ペアローンの場合はそれぞれが名義人となっているためそれぞれでサポートを受けることができるのです。
また、団信と呼ばれる「団体信用生命保険」にもそれぞれ加入することが可能です。
連帯債務の場合、フラット35ではデュエットと呼ばれる夫婦連生団信へ2人で加入することも可能ですが、どちらかが債務者となりどちらかが連帯債務者となるので、加入できるのは債務者のみという金融機関もあります。
連帯債務者が亡くなってしまうと、住宅ローンの債務は残ったままになります。
◎ペアローのデメリットは?
夫婦それぞれで団信に加入できる点は良いのですが、どちらかが亡くなった場合、団信からはその無くなった残債のみを金融機関へ返済してもらうため、もう1人の方の債務は残ったままとなります。
夫だけ住宅ローンを組み、団信へ加入している場合で、万が一債務者である夫が亡くなると、団信によって債務は全てなくなります。
また、ペアローンのデメリットでは諸費用がそれぞれかかってしまうという点です。
住宅ローンを二つ組むわけですので、登記費用や印紙代なども2倍となります。
借入金額が大きくなるのと同時に、諸費用も倍になるため、家計全体で見たときに住宅に対して支払う額がとても負担になり、最終的に返済が滞り、住宅を手放す可能性もゼロではありません。
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◎まとめ
本日は、ペアローンのメリットとデメリットについてお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ペアローンを利用することで、借り入れる額が大きくなり希望していた住宅を購入することが可能になるかもしれません。
夫婦別々で名義人となるため、住宅ローン控除も団信も別々で恩恵を受けられますが、団信はどちらかが亡くなってしまうと効果が薄れてしまいます。
また、生活費等も必要になってくる中で、住宅ローンの借入額を大きくしてしまうと後からかなり厳しいモノになりかねません。
必ず2人で相談しながら、将来の返済方法を考え、どのようなリスクが発生する可能性があるのかどのような対策をするのかを話し合っておくと安心かと思います。
不動産のことでお悩みの際は、当社までいつでもお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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